■イントロダクション
心優しき、一人のゲイが、恋をした。
ちょっと不器用で、やたら情に厚い男、波多野玄一。50歳。
「人間は恋と革命のために生まれてきたんです!」
その胸をふるわせたのは、中学教師の作田索。38歳。だけど彼は、恋にも人生にも冷めきったようなクールなゲイ。
「恋なんていらない。革命はずっと“不革命”。僕の人生はまだズッポリ模索中ですから。」
それでも玄一は、あきらめない。
「だったら……“家”、買いませんか?2人の名義で。別れるのが死ぬほど面倒になるように。“家”を、僕たちの“かすがい”にするんです!」
恋の告白なのに、なぜか物件購入の打診―
真剣すぎて、どこかバカ。でも本気。
そんなふたりの前に現れたのは、大金抱えた訳アリすぎる、中学生、楠ほたる。15歳。
開口一番、こう言い放つ。
「私、あなたを買います。中学卒業までの半年間、親になってくれませんか?卒業したら、はい解散。3000万円でどうですか?」
恋も家族も人生も、めんどくさいし、ややこしい。それでもなぜか、ここにいる。
そんなぼくたちん家の、笑って、泣いて、笑っちゃう、奇妙なホーム&ラブコメディ、開幕!
■第1話ストーリー
動物飼育員の波多野玄一(及川光博)、50歳。恋愛対象が男性の、いわゆるゲイのおじさん。ペット禁止のアパートで、老犬2匹、亀1匹と暮らす玄一は、今日も縁側でファミリーサイズのアイスを独り占め。でも年のせいか、3口食べたらもう限界。そろそろ、一緒に食べてくれる恋人がほしい…。そう思い立って『パートナー相談所』に行ってみるものの、プライバシーの保護がどうとかで、顔写真には全員モザイクがかかっているし、そもそも自分みたいなおじさんには縁がなさそうだし…。なんだか空しくなって、「大丈夫です。アイス、ひとりでコツコツ食べます」。諦めて帰ろうとする玄一に、相談所の百瀬(渋谷凪咲)が言う、「恋と革命です。『人間は、恋と革命のために生まれてきたのだ』。太宰の言葉です」。その何気ない一言が、玄一の眠っていた情熱を突き動かし…。
一方、人生も恋も冷めきったクールなゲイ・作田索(手越祐也)、38歳。中学校教師の索は、受理されるはずもない婚姻届を持っていた。『夫となる人 吉田亮太。夫となる人 作田索』。世の中にあらがいたくて、書いてみたのはいいけれど、「意味ないよね」。誰からも保証も祝福もされない、人生も恋も冷めきった索は、恋人・吉田(井之脇海)と別れ、同棲も解消。帰る場所がなくなって車中泊を続ける中で、一回り年上の心優しき不器用なゲイ、玄一と出会い――。
索の恋が他人事とは思えない玄一は、「家を買うってどうですか?」。俺たちの恋愛に意味がないと思うなら、自分たちで意味をつくればいい。人間は、恋と革命のために生まれてきたのだ。「家を買って『かすがい』にして、俺たちの恋愛にだって意味があることを証明しましょう。それが、俺たちの恋と革命です!」。そんな玄一に、索の生徒・楠ほたる(白鳥玉季)が突然、「3000万円あります。家欲しいんですよね。私、あなたを買います」。中3にもかかわらずアパートで1人暮らし。学校にも行かずトーヨコ通いのほたるは、なぜか3000万円を隠し持っていて――。
社会の隅っこでつながった3人の奇妙な生活。仲良しの不動産屋・岡部(田中直樹)、索の元恋人・吉田、オンボロアパートのオーナー・井の頭(坂井真紀)、ほたるのロクデナシな父・市ヶ谷(光石研)、そして謎多き母・楠(麻生久美子)らを巻き込みながら、奇想天外な方向へ…!笑って、泣いて、笑っちゃう、奇妙なホーム&ラブコメディー、開幕!!
(全10話)
◆出演
及川光博、手越祐也、白鳥玉季、田中直樹、井之脇 海、渋谷凪咲、久保田磨希、土居志央梨、川口凉旺、大島美優、星乃あんな、西浦心乃助、大谷亮平、坂井真紀、光石 研、麻生久美子
◆スタッフ
【脚本】松本優紀
【音楽】東川亜希子、神谷洵平
【演出】鯨岡弘識、北川 瞳