女も30過ぎれば、いろんなことが気にかかる…。
今の気楽なOL生活、いつまで続けていられるの?
現在つき合っている男とは、結婚できるの? できないの?
このまま歳をとったらわたしの老後はどうなるの…。
それなりに仕事もできて、一見颯爽と見えるキャリアウーマンでも、心の底は不安やアセリでいっぱい…。
気がついたら後輩に頼られている自分。
そんな「ANEGO」と呼ばれているひとりの30代の女性の抱える悩みや不安や恋愛模様をリアルに描いたドラマです。
【第1話ストーリー】
丸の内にある東済商事・経営戦略部に勤める野田奈央子は、勤続満10年、11年目の春を迎えた32歳。いくつか恋もしたが、運命の男が見つからずいまだ独身。将来の不安、焦りは十分に感じている。
数年前から女子の正社員を採用しなくなった東済商事には、奈央子のような正社員の他、契約社員、派遣社員と様々な形態の女性たちが働いている。経営戦略部での奈央子の役回りはそういった女子社員の教育係といったところもある。
ある日、奈央子は結婚相手探しに必死の契約や派遣の子たちに頼まれて社内合コンを仕切る。そこで北京支社から戻ったばかりのエリート社員の宮本を紹介された奈央子は、久々に心ときめかす。実のところ、「白馬に乗った王子様と一生を捧げてもいいというような運命の出会い」を心のどこかで待ち続けているのだ。しかし、結局宮本と一緒に帰って行ったのは同じ部で働く契約社員の長谷川真名美で、奈央子は取り残されたような気分で一人帰路につく。
その終電の中で、酔っ払いに絡まれたところを大人の雰囲気を持ち合わせた素敵な男性に助けられる。衝撃的な出来事に夢のような気持ちになるが、なんとその男性の左手には結婚指輪が…。
「いい男はミンナ結婚している。でも不倫は絶対にダメ!」
とときめいた自分を戒める奈央子。
人事異動で、経営戦略部に新入社員の黒沢明彦と繊維部から立花渡という男性社員二人が配属されてきた。二人ともそれなりに男前で、女の子たちは相当盛り上がっている様子だが、奈央子は生意気な感じの二人にうんざり…。その上、昼休みに部長から真名美の社内書類のミスを叱っておいてくれと押し付けられる。いつものことだが損な役目だ。案の定、派遣社員の早乙女加奈は「野田さんに自分たちを叱る権利はない」と反発。
奈央子には会社帰りに立ち飲み屋に行くという小さな楽しみがある。そこには同年代のキャリアウーマンもいて、憂さ晴らしに丁度いい。
憂さ晴らしと厄落としにと、共に厄年でもある1つ年下の後輩の加藤博美の提案で部長を誘い、奈央子は週末ゴルフに出かける。そこでかつての後輩の沢木絵里子に再会する。在職時代から奈央子に憧れていた絵里子が部長に頼んだらしい。
絵里子は早期に寿退社をし、投資コンサルタント会社社長の夫と5歳になる娘を持ち、絵に描いたような勝ち組ぶり。相変わらずのゴルフの腕前と幸せオーラにすっかり調子を狂わされ、奈央子は散々なラウンドに終わる。
ラウンド後、絵里子を迎えに来た夫を見て、奈央子は驚く。なんと電車内で酔っ払いから救ってくれたあの男性だったのだ。奈央子は何もかもを手にした絵里子を羨む。
沢木が送ってくれた帰りの車の中で、奈央子の携帯電話がなる。真名美からで、先日の合コンで一緒に帰った宮本にもてあそばれた、2回目のデートでホテルに行ってしまったものの、それっきり連絡がないと電話口でかなり落ち込んでいる様子だ。
翌朝、真名美が思い余って宮本に送ったきわどい内容の社内メールが誤ってエネルギー部全体に送信されてしまい、しかも追い討ちをかけるように、奈央子の後輩の加世が来週宮本と結婚をすることが判明。
この騒動に慌てた宮本が阪口部長を使って、真名美を辞めさせようとしているのを聞き、黙っていられない奈央子は――
(全10話)
◆出演
篠原涼子、ともさかりえ、加藤雅也、赤西仁、戸田菜穂、山口紗弥加、市川実和子、小西美帆、升毅、山口馬木也、由紀さおり ほか
◆スタッフ
【原作】林真理子「anego」(小学館刊)
【脚本】中園ミホ
【音楽】仲西匡
【演出】吉野洋、南雲聖一、佐久間紀佳
◆その他
【主題歌】北出菜奈「KISS or KISS」(SMEレコーズ)
【オープニングテーマ】QUEEN「WE WILL ROCK YOU」(東芝EMI)
◆地上波放送日
2005/04/20~2005/06/22